■手の甲で治療する(ミカタより)


■手の甲で治療する

手の甲が変化(変位)すると、例えば背部のどこかに変化(異常・変位)が発生すると手の甲にも変化(異常、例えば痛み感)が現れる。の変化(変位)は、日常生活の中で常に起きている状態にあるのです。

共鳴変化
最近、私は手の様子を非常に重要視しています。特に手の甲ですね。この(手の甲)が変化(刺激)すると、例えば背中が楽になったりする。

あるいは腰の痛みがとれる。そういうことiしばしば遭遇します。この現象を私は「共鳴変化」とセミナー等でお話してきました。

一週間位前のある日・・・コロナ禍も緩和されので家族と2日間旅行に行って帰ってきたら腰が痛い来院した女性の治療をしました。

話を聞くと、ホテルのベッドが柔らかすぎて体が沈み、前日に少しおかしかったのが、非常に悪化し、立てなくなってしまったとのこと。

通常の施療を施し、何とか、歩けるようになったけれど、まだ痛い、特に背中が痛いというのです。

あちこち触らせてもらいましたが、どこがどうなっているのかよく分かりません。

そこで手の甲で何とかしようと、私が患者さんの手の甲をあちこち探っているうち、中指の付け根の骨(中手骨)が硬いことに気づきました。

さらに、そこ(中手骨)を押すと痛みが増すようだというのです。

どうも中指の中手骨がおかしくなっているような感触です。そこで甲側から中手骨のあたりを軽くじっと押さえて10秒。

ぱっと手を離すと当人から「痛くない」と叫び声。そうです。手の骨が正位置に戻ったら、背中も正位置に戻り痛みも解消されたのです。

その後の当人からの報告によれば、背の痛みはまたかなり戻ってしまったそうですが、先に述べたように日常茶飯事的に変化(異常)が起きていることは間違いありません。

煎じ詰めていうと、「背の痛みが手の甲に現れる」ということになります。

その女性再度来院しましたので手の甲で腰の痛み感を取ってやり、今度は自分で出来る中指中手骨の整法を教えました。

中指中手骨関節

「手の甲」といっても範囲が広いので、もう少し絞って考えましょう(上記イラスト参考に)。特に中指の中手骨(ちゅうしゅこつ)は背中中心・腰回りの中心部に位置します。

もし、今自分で腰が痛いなぁと思っている方は、この中指の中手骨付近を軽く押圧して診て下さい。

もしこの部位に痛み感があったら下記写真のような整法をやってみてください。

きっと大なり小なりの変化を感じると思います「ためしてガッテン」です。
上記写真は私が女性に施した中指中手骨関節の調整法(拇指頭移動押圧法)です。

写真の整法を施し、改めて手の甲が柔らかになると、背中( ^ω^)・・・も

改めて、こんな関節があることは解剖学等で知ることは出来ると思いますが、その関節(中指中手骨)で背中の痛み・腰回りの痛み感を取るって整法は「知らなかったなぁ的心」でしょう。

ので、取り合えずやって診ることです。「家宝は寝て待て」は時代遅れです。

私自身整体治療等々を38年間やっておりますが、解剖学・生理学等々など一切学んだことはありません。

この療法(整法)は本邦初公開です。改めて「岩瀬流脳内領域にある整法かな?」。

言葉で説明してもなかなか分かりにくいので、写真を上に載せておきます。

この写真のように相手の手を持って、写真のように挟んでいる両手をそっと軽く反らしたり、曲げたりしてみます。本当に軽くしてください。

すると、比較的うごきやすい方向と、うごきにくい方向とがあることが分かりますね。関節が動いているからです。

ここに関節のあることが分かりました。

次に、動きやすい方向に、ごく軽く動かして、そのまましばらくじっとしています。

しばらくというのは、30秒くらい。そうしてさっきの検査をもう一度してみる。

どちらでも同じように動くようになっていればOKですし、まだ同じ動きは無理で、やはりまだ若干の差があるというのであれば、もう一度ごく軽く動かして30秒ほどじっとしていてください。

それで同じ位になっていればOKです。

これで手根中手関節の動きがよくなりました。

すると、背中の動きが変っているのではありませんか。試してみてください。

これで背中の痛みが変っていれば、【背中の痛みが手の甲で変化した】と結論づけられますね。

少し付け加えておきます。もしも上のやり方で、手根中手関節は変化したとしても、まだ手の甲に硬いところがある、ということだったら、硬いところの裏側、つまり手の平側に操者の手の指(どの指でもOKです)を当てて、しばらくじっとしてみてください。

硬さがやわらいで来れば、背中も変化してくるはずです。

 私が先の女性の患者さんに施した手法が下記の写真ですが、拇指で軽く圧し、その状態で拇指頭を左右上下(矢印)に移動圧を数回行っただけです。

自分で行う場合は片方の手の親指で片方の手の甲の中心(上記イラスト赤い部分)を親指の頭を左右移動押圧を行います。

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