自分の影は、 もう1人の自分
自分の影は、
もう1人の自分。
いらいらしたら、
地面に映った自分の影を見つめよう。
いらいらしたら外に出ましょう。
太陽を背にして、地面に映った自分の影を見ましょう。
ひたすら自分の影をじっと見つめるだけでいい。
「自分の影を見ても仕方ない」と思うかもしれませんが、騙されたと思って、一度試してみてください。
鏡とは違い、影はシンプルなモノクロです。
色も表情もわからず、わかるのは輪郭だけです。
光の当たる角度によっては、若干ゆがんで見えます。
この曖昧で抽象的な具合がいいのです。
「自分の姿を見るなら、鏡のほうが便利なのではないか」
そう思うかもしれませんが、鏡の場合、自分の姿がはっきり見えすぎます。
自分の表情や姿がはっきり見えすぎるのも、生々しくてよくありません。
いらいらしている自分の表情を見ると、ますますいらいらがエスカレートすることもあります。
冷静な自分を取り戻すなら、モノクロの影のほうが、ほどよく曖昧なので効果的です。
地面に映った影は、もう1人の自分です。
自分を見つめているうちに、何か感じることがあるはずです。